Natural_language_branch
自然言語部門
人狼知能大会自然言語部門とは
人狼知能大会自然言語部門は,定型文(人狼プロトコル)を使用せず,自然言語(日本語)によるコミュニケーションのみを許可した人狼知能による大会です.開発者は,相手が何を言っているのかを自然言語として処理し,自然言語で発話をする必要があります.プロトコル部門に比べて難しい問題設定となっていますが,人狼知能が人間と一緒に自然な形で人狼を行えることを目指した野心的な部門です.
自然言語部門の人狼知能の作成はプロトコル部門と同じく,人狼知能プラットフォームを使用します.また,コミュニケーションは自然言語ですが,投票や占い師にいよる占い先の指定などはプロトコル部門と同じく,コマンドを人狼サーバに送信することにより行います.そのためエージェント作成に必要な規格やライブラリはプロトコル部門と同じで,プロトコルの代わりに自然言語を用いる点が違いです.ただし,ネットワーク通信機能による対戦を前提とするため,参加者のコンピュータで動作し通信可能であれば,基本的に使用するリソースやライブラリの制限はありません.
自然言語部門で必要とされる技術
自然言語部門では,プロトコル部門と同じく,Java, .NET, Python などの言語で作成されたライブラリを使用することで,人狼知能の実装を行うことができます.しかし,対話処理に関しては自然言語処理を用いて,他のプレイヤーの発話の意図を理解し発話を生成する必要があります.人狼知能のために作成された意図理解のためのライブラリ等はありませんので,開発者の方それぞれで実装していただく必要があります.ただし,これまでの大会の参加チームにより公開されているソースコードがありますので,それらを参考にすることができます.