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4th International Aiwolf Contest

第4回人狼知能国際大会

目次

はじめに

AI研究の発展にとって,ゲームはうってつけのプラットフォームです.特に,社会的コミュニケーションゲームである人狼ゲームは強いAIプレイヤーを作るのが難しく,これまで人間より強い人狼AI(人狼知能)は実現していません.その難しさは,社会的なコミュニケーションが必要であることや,他のプレイヤーが持つ信念の状態をモデル化する必要があることなどに起因しています.

人狼知能研究の促進と挑戦的な数々の課題の解決を目指して,人狼知能プロジェクトでは毎年人狼知能国際大会を開催しています.2022年の第4回人狼知能国際大会は,IEEE Conference on Games(2022年8月21〜24日,オンライン開催)のコンペティションとして開催します.

大会の概要

今年の大会では以下の3部門を開催します.

プロトコル部門

この部門では,人狼知能エージェント同士が「人狼知能プロトコル」で会話を行います.ここでのゴールは,上手にゲームを運んで高い勝率を達成することです.

プロトコル部門は予選大会と決勝大会を実施します.予選大会では,すべての参加チームで対戦を行い,勝率上位15チームが決勝大会に駒を進めます.決勝大会では,ファイナリスト15チームでの対戦を行い,順位を決定します.

プロジェクトでは,デイリーコンテストを名前の通り連日開催しています.デイリーコンテスト参加チームは,ゲームログとエージェントログをダウンロードすることができます.特にエージェントログはエージェントの標準出力をリダイレクトしたもので,エージェントをデバッグするのに役立ちます.予選大会中にエラー落ちしたチームは失格となります.早めにデイリーコンテストに参加して,締め切り前にエージェントを入念にテストすることが大事です.

プロトコル部門スケジュール

ファイナリスト選抜 (ニュース 07/26

プロトコル部門予選が終了しました。50名の登録者から、各エージェントが253200ゲームを実行して、15名のファイナリストが選ばれました。

ファイナリストチーム(アルファベット順):Baguette, Basket, CanisLupus, daphne, Hachi2, ice, ichida, ioh, kgu_ryu, KP22, mikami, Ncu702, sUper_IL, takoyaki, tonkatsu

上記のファイナリストチームは2022年8月5日AoE(日本時間6日21時)までにエージェントを調整することができます。また、エージェントのソースコード、説明書をその時まで提出しなければなりません。各チームにメールで詳細を連絡します。

本戦の結果はCOGで公開します!

プロトコル部門関連リンク

自然言語部門

自然言語部門は,人間さながらに自然言語で人狼ゲームをプレイするエージェントの部門です.この部門では,各参加エージェントの発話に対し,審査員が主観評価を行います.使用言語は日本語または英語です.

予選では,自チームのエージェント5体で50ゲーム戦ったときのゲームログを提出してもらいます.参加者多数の場合は,このログに基づいて決勝進出チームを決定させていただきます.さらにこのログは,決勝での評価の際にも用いられます.

決勝進出チームは,こちらで指定する日時に決勝用サーバに接続し,他チームとのゲームをプレイしてもらいます.決勝のゲームログは,以下の観点から審査員による主観的評価を行います.

自然言語部門関連情報

インフラ部門

人狼知能エージェント開発のツールには,人狼知能プロジェクトが提供するもの以外に,コミュニティメンバが開発したものもあります.そのような大会参加エージェント以外の創作物を競うのがインフラ部門です.対象とする創作物の例としては,エージェント作成用ライブラリ,ビューワソフト,解析用ソフトウェア,サンプルエージェント,対戦サーバなどが挙げられます.

インフラ部門に参加した創作物に対して,大会参加者と運営スタッフで投票を行い,最優秀貢献賞を選定します.

大会の結果

本大会に多数ご参加いただきまして誠にありがとうございました.各部門の優勝チームは以下の通りです.結果の詳細はこちらの投稿をご覧ください.

この結果はIEEE CoGにおいて発表されました.その様子はこの動画でご覧になれます.

変更履歴